空気量測定~生コンクリートの品質検査②
2010年07月22日
今日は昨日一昨日の続きです。
仕事ネタですんで、興味のない方はスル~しちゃって下さい(^-^;
突然ですが、ソフトクリームの空気含有量って知ってますか?
※画像は、みやchanブロガー「どんくじミルク工房」さんからお借りしています。
オーナーメールの設定がないようなので、お断りなしに載せてます。すみません。
ソフトクリームの場合、約40%ほど空気が含まれているそうです。
だから、あんなに舌触りがなめらかなんですね(^-^)
さて、昨日一昨日の続きですから、コンクリート中の空気量測定試験のことを書きます。
ソフトクリームほどではありませんが、コンクリートにも空気が含まれています。
これは、混和剤というのを練り込んで、わざと空気を入れてやっているのです。
しかし、実は空気が入れば入るほど、コンクリートの強度は落ちていきます。
そこで、さほど強度に影響がない範囲で、かつ最低限必要な量というのが
要求されるわけですが、コンクリート中の空気量は、JISでは、
4.5±1.5%という規定があります。
(購入者の指定値±1.5%でもありますが、指定があることはまずありません。)
なぜコンクリートには空気が必要なのかというと・・・
大きくふたつの理由からです。
ひとつは、適度な空気を入れることによって、流動性が高まります。
よって、コンクリートを打ち込むときの作業性が向上するってことです。
ソフトクリームがなめらかなのと同じですね(^-^)
ふたつ目は、「耐凍結融解性」が向上します。
・・・と言っても、?(゜_。)?(。_゜)?なにそれ状態だと思います。
なので、極簡単に説明します。
固まったコンクリートの中には、水和に参加しなかった水や、
雨などからもたらされた水が存在します。
図①
この水が、冬、特に夜になると凍ります。
図②
みなさんご存じでしょうけど、水は凍ると膨張するんです。
約9%体積が増えるそうです。
ひとつひとつの、水から氷への体積膨張でしたらそう大した力ではないでしょう。
でも冬場、
昼間暖められて水の状態
↓
夜は外気によって冷やされて凍る
↓
また昼は暖められて融ける
↓
また夜には・・・
と、図①←→図②を何百回、何千回と繰り返すことによって、
ついには・・・
マウスポインタまでキャプチャしてしまってますねf(^_^)
こんな風に、内部からの力によってコンクリートが破壊されていくということになります。
そこで、微細な空気の粒をたくさん(ただし3~6%の範囲内で)
入れてやると、内部の水が凍って膨張するときの逃げ道になるので、
コンクリートは破壊されずに保たれる!ってことなんです。
こんな説明でわかりますでしょうか?
その空気量をどうやって測るのかというと・・・
先日の現場で測定したものをお見せします。
これがコンクリートの空気量を測る装置です。
通常、エアメータと呼んでいます。
容器の下部にコンクリートを詰めて、容器の上部に空気を圧縮し、
下部のコンクリート側に放出すると、コンクリート中の空気量が
わかるようになっています。
高校の頃、物理(だったかな?)で習った「ボイル・シャルルの法則」を
利用しているそうです。
私はもう忘れましたが(;^_^A、興味のある方は"ボイル・シャルルの法則"で
検索かけてみるとたくさん引っ掛かってくるようです。
・・・つまり原理は知らなくとも、生コンの試験員は務まる!
ってことですねσ(^_^;)?
空気量の実測は・・・
3.7%(赤い方の目盛りで見ます)
ちょっと少なめでしたが、4.5±1.5%の範囲内には入っておりますので、
合格です!
【次号予告】
これは何を測定するものでしょう?
仕事ネタが続いて、みんなが飽きてしまいませんように・・・(;^_^A
仕事ネタですんで、興味のない方はスル~しちゃって下さい(^-^;
突然ですが、ソフトクリームの空気含有量って知ってますか?
※画像は、みやchanブロガー「どんくじミルク工房」さんからお借りしています。
オーナーメールの設定がないようなので、お断りなしに載せてます。すみません。
ソフトクリームの場合、約40%ほど空気が含まれているそうです。
だから、あんなに舌触りがなめらかなんですね(^-^)
さて、
ソフトクリームほどではありませんが、コンクリートにも空気が含まれています。
これは、混和剤というのを練り込んで、わざと空気を入れてやっているのです。
しかし、実は空気が入れば入るほど、コンクリートの強度は落ちていきます。
そこで、さほど強度に影響がない範囲で、かつ最低限必要な量というのが
要求されるわけですが、コンクリート中の空気量は、JISでは、
4.5±1.5%という規定があります。
(購入者の指定値±1.5%でもありますが、指定があることはまずありません。)
なぜコンクリートには空気が必要なのかというと・・・
大きくふたつの理由からです。
ひとつは、適度な空気を入れることによって、流動性が高まります。
よって、コンクリートを打ち込むときの作業性が向上するってことです。
ソフトクリームがなめらかなのと同じですね(^-^)
ふたつ目は、「耐凍結融解性」が向上します。
・・・と言っても、?(゜_。)?(。_゜)?なにそれ状態だと思います。
なので、極簡単に説明します。
固まったコンクリートの中には、水和に参加しなかった水や、
雨などからもたらされた水が存在します。
この水が、冬、特に夜になると凍ります。
みなさんご存じでしょうけど、水は凍ると膨張するんです。
約9%体積が増えるそうです。
ひとつひとつの、水から氷への体積膨張でしたらそう大した力ではないでしょう。
でも冬場、
昼間暖められて水の状態
↓
夜は外気によって冷やされて凍る
↓
また昼は暖められて融ける
↓
また夜には・・・
と、図①←→図②を何百回、何千回と繰り返すことによって、
ついには・・・
マウスポインタまでキャプチャしてしまってますねf(^_^)
こんな風に、内部からの力によってコンクリートが破壊されていくということになります。
そこで、微細な空気の粒をたくさん(ただし3~6%の範囲内で)
入れてやると、内部の水が凍って膨張するときの逃げ道になるので、
コンクリートは破壊されずに保たれる!ってことなんです。
こんな説明でわかりますでしょうか?
その空気量をどうやって測るのかというと・・・
先日の現場で測定したものをお見せします。
これがコンクリートの空気量を測る装置です。
通常、エアメータと呼んでいます。
容器の下部にコンクリートを詰めて、容器の上部に空気を圧縮し、
下部のコンクリート側に放出すると、コンクリート中の空気量が
わかるようになっています。
高校の頃、物理(だったかな?)で習った「ボイル・シャルルの法則」を
利用しているそうです。
私はもう忘れましたが(;^_^A、興味のある方は"ボイル・シャルルの法則"で
検索かけてみるとたくさん引っ掛かってくるようです。
・・・つまり原理は知らなくとも、生コンの試験員は務まる!
ってことですねσ(^_^;)?
空気量の実測は・・・
3.7%(赤い方の目盛りで見ます)
ちょっと少なめでしたが、4.5±1.5%の範囲内には入っておりますので、
合格です!
【次号予告】
これは何を測定するものでしょう?
仕事ネタが続いて、みんなが飽きてしまいませんように・・・(;^_^A
Posted by ま~ぼ at 12:00 | Comments(4)
この記事へのコメント
ソフトクリーム(食べ物)につられました(^皿^)
Posted by マサ at 2010年07月22日 12:36
☆マサ さま
ふふふ・・・(^m^;
それが狙いなわけです・・・
高鍋人は、やはり食べ物に弱い・・・_〆(^▽゜*)
ふふふ・・・(^m^;
それが狙いなわけです・・・
高鍋人は、やはり食べ物に弱い・・・_〆(^▽゜*)
Posted by ま~ぼ at 2010年07月22日 13:36
あー、もうムリ(笑)
意味分からん( ̄ー ̄Δ)
コンクリマニアとかは喜んでるんじゃない?
いるかいないかは知らんけどW
出来れば最後にもう一回ソフトクリームの画像が欲しかったなーW
意味分からん( ̄ー ̄Δ)
コンクリマニアとかは喜んでるんじゃない?
いるかいないかは知らんけどW
出来れば最後にもう一回ソフトクリームの画像が欲しかったなーW
Posted by 光 at 2010年07月22日 17:14
☆光 さま
あら、光さんには理解できませぬか・・・(^_^;
こんな記事って、ちょびちょびっと後から検索してくる方がおられたりするんですよね。
その方達のために残しときます(∩.∩)
最後にソフトクリームね・・・
やっぱり高鍋人は・・・....〆(・ω・` )
あら、光さんには理解できませぬか・・・(^_^;
こんな記事って、ちょびちょびっと後から検索してくる方がおられたりするんですよね。
その方達のために残しときます(∩.∩)
最後にソフトクリームね・・・
やっぱり高鍋人は・・・....〆(・ω・` )
Posted by ま~ぼ at 2010年07月22日 19:05